ドイツ語添削
[2010/06/29]
言葉は文化とよく言われる通り、言語はやはり意思疎通の単なる道具ではなく、土地ごとに違う風土、習慣を反映したものです。ドイツ語添削の現場でも、言語を通信手段としてではなく文化として捉えるアプローチは非常に大事です。
例えばドイツ語に翻訳された日本語の時候の挨拶を添削する場合、日本語に親しみのないドイツ語ネイティブチェッカーが作業にあたると、その挨拶文が丸ごと不要と判断されたり、あるいは非常に気象学的で機械的な印象を与える文章に添削されてしまったりする可能性があります。
ドイツ語添削は、書かれた文書をドイツ語の常識で縛ってしまうのではなく、著者の意思を十分に汲んで、ドイツ人の感性であれば著者の言い表そうとしていることをドイツ語でどう表現するかということを考えながら必要な修正を加えていくという繊細な作業と言えるでしょう。
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